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Dirty Dozenとは?アメリカの野菜と残留農薬について考える

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Dirty Dozen(ダーティ・ダズン)について聞いたことありますでしょうか。

Googleで調べると、「汚い12カ国」だったり、「12のヒューマンエラー」が出たりしますがw、ここでは野菜の残留農薬に対する「Dirty Dozen」を書いていきます。

 

Dirty Dozenとは?

Dirty Dozen (ダーティ・ダズン)とは、毎年環境保護団体(EWG:Enviromental Working Group)によって発表される、農薬残留が多く検出される果物と野菜のリストのことを指します。

リストはUSDA(アメリカ農務省)の検査結果を下に作成され、消費者に対して農薬残留の少ない選択肢を提供することを目的としています。

Dirty Dozen一覧

2024年のDirty Dozenには以下の果物と野菜が含まれています:

  1. いちご
  2. ほうれん草
  3. ケール
  4. ネクタリン
  5. りんご
  6. ぶどう
  7. チェリー
  8. ピーチ
  9. 洋ナシ
  10. トマト
  11. セロリ
  12. ジャガイモ

これらの食品は、EWGによれば残留農薬が最も多かった農作物とされています。
EWGホームページ

Clean 15一覧

また、上記のDirty Dozenに加え、残留農薬量が最も少なかった上位15品の農作物は以下の通りとされています。

1.アボカド

2.とうもろこし

3.パイナップル

4.玉ねぎ

5.パパイヤ

6.冷凍さやえんどう

7.アスパラガス

8.ハニーデューメロン

9.キウイフルーツ

10.キャベツ

11.マッシュルーム(きのこ類)

12.マンゴー

13.スイートポテト

14.すいか

15.にんじん

アメリカの残留農薬の規制

基本的に、アメリカで流通している野菜や果物にはEPA(米国環境保護庁)が設定した残留農薬の基準値(Tolerance)を遵守することを義務付けています。

 

また、市場に出回っている農産物は、定期的にFDA(アメリカ食品医薬品局)とUSDA(農務省)による残留農薬のサンプリング検査を受けており、基準値を超えれば回収と場合によっては罰則が課されることがあります。

 

EPAホームページ

 

基準値の決め方

EPAの基準値は急性参照用量(ARfD)許容一日摂取量(ADI)を考慮して設定されており、それらを守っている限り健康被害は少ないと考えられます。そして市場に流通している農産物は基本的にそれらをクリアしているものです。(稀に基準値を超えてるものもあり得る)

 

  • 急性参照用量(ARfD):単一の食事や短期間の摂取による健康リスクを評価し、安全な摂取量を決定します。
  • 許容一日摂取量(ADI):一生涯にわたって毎日摂取しても健康に悪影響を及ぼさないとされる量を決定します。
 

 

農薬の種類(用途による分類)

農薬の分類方法には有効成分による分類や用途による分類等様々ありますが、以下に代表的な用途別の分類を紹介します。

殺虫剤(Insecticides):農作物等に有害な昆虫を防除するのに用いられます。

殺菌剤(Fungicides):植物病原菌(糸状菌や最近)の有害作用から農作物塔を守るために用いられます。

除草剤(Herbicides):農作物の収穫または品質に影響を及ぼす雑草類の防除の用いられます。

殺鼠剤(さつそざい、Rodenticides):農作物を加害するネズミ類の駆除に用いられます。

参考:JCPA農薬工業会より

農薬残留による影響を最小限に抑えるために

一応、世の中に出回っている農産品は説明したように、FDA(アメリカ食品医薬品局)とUSDA(農務省)の基準を守るように定められています。

しかしながら、環境保護団体(EWG)によるとこれらの基準は古くて、ほんとに大丈夫か?みたいな感じでDirty dozenとClean 15を公表しているとのことです。

こっち方面の専門家ではないので、どちらが正しいのか間違っているのかを答えることはできませんが、一つだけ言えるとこはあまり気にしすぎると食べれるものがなくなってしまうし、健康を考えないわけにも行けないということ。特に小さなお子さんがいる場合は。

しかし、リスクを最小限に抑える方法はあるので、以下の方法を心がけるとよいのではないでしょうか。

 

  • オーガニック食品を選ぶ:オーガニック食品は農薬や遺伝子組み換えを使わない自然農法です。手間がかかるため、普通の野菜や果物よりも値段が高くなりますが、Dirty dozenはオーガニックを選ぶと安心でしょう。逆に、Clean15をオーガニックにしてしまうとちょっともったいないような気がします。
 
  • 地元の農家から購入する:地元の小さい農家では農薬をあまり使わないことが多いです。週末にやっているファーマーズマーケットから購入するのも手だと思います。
 
  • 自家栽培:これは言わずもがな。自分で育てるのが一番安全に決まってるw
 
  • 洗浄:水でよく洗い流すだけでも、農薬をほとんど洗い流すことができるという研究結果があります。

まだ調査中ですが、超音波でも農薬や汚れの洗浄効果があるみたいです。

ただの水洗いと比較したときにどれくらいの効果を発揮してくれるのか。(調査中)

超音波野菜洗浄機も数十ドルから数百ドルのものありますが、あまり安すぎるとパチモンの可能性あるので注意が必要です。

UltrasonicCleane
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Ron

日本で生まれ、幼少期は台湾で育ち、大学卒業まではまた日本で過ごす。そしてエンジニアとなった今はアメリカで生活する。何かと人生が忙しそうな人。

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