3D CADファイル形式
- .step / .stp (STEP: Standard for the Exchange of Product Model Data): 製造業で最も一般的な3D CADデータ交換フォーマット。異なるCADソフト間での互換性が高く、複雑なアセンブリやソリッドモデルの交換に使用されます。
- .iges / .igs (Initial Graphics Exchange Specification): 主にサーフェスやワイヤーフレームのデータ交換に使用される形式。STEPと同様に異なるシステム間でのデータ交換に便利です。
- .x_t / .x_b (Parasolid): Siemens NXやSolid EdgeなどのCADソフトで使用されるネイティブ形式。ソリッドモデリング用で、他のソフト間でもよく互換性が保たれています。
- .prt (Part): CreoやNXなどで使用されるパートファイル。製品部品の設計に使用されるファイルです。
- .sldprt (SolidWorks Part): SolidWorksで作成される部品設計のファイル形式。
- .catpart (CATIA Part): Dassault SystèmesのCATIAで使用されるパートファイル形式。
- .3dxml: Dassault Systèmes製の軽量3Dフォーマット。製品データ管理や製造工程で使用されます。
アセンブリファイル形式
- .asm (Assembly): CreoやNXなどで使用されるアセンブリデータファイル。
- .sldasm (SolidWorks Assembly): SolidWorksのアセンブリファイル。部品を組み合わせた製品全体の設計に使用されます。
- .catproduct (CATIA Product): CATIAで作成されるアセンブリファイル。
CAMファイル形式
- .nc (Numerical Control File): CNCマシンで使用される数値制御ファイル。Gコードを含み、機械加工の動作指示を提供します。
- .gcode (G-code): CNC機械や3Dプリンタで使用される加工プログラムの言語。部品の形状や動作を指定します。
- .apt (Automatically Programmed Tool): NCマシンで使用されるAPT言語のプログラムファイル。主に加工パスの指示に使われます。
CAEファイル形式
- .inp (Input File): ABAQUSなどのCAEソフトウェアで使用される入力ファイル。有限要素解析(FEA)の設定やメッシュ情報が含まれます。
- .fem (Finite Element Model): FEAで使用される有限要素モデルのデータ。
- .nas (Nastran Input File): MSC NastranやNX Nastranで使用されるファイル形式で、構造解析やシミュレーションに使用されます。
- .cfd (Computational Fluid Dynamics File): 流体解析で使用されるファイル形式。
3Dプリンティング関連ファイル形式
- .stl (Stereolithography): 3Dプリンティング用の標準的なファイル形式。三角形ポリゴンでモデルの表面を表現します。機械加工や積層造形に広く使用されています。
- .amf (Additive Manufacturing File Format): STLの拡張形式で、色や材料情報を含めることが可能。
- .3mf (3D Manufacturing Format): STLの代替として、より詳細なデータを持つ3Dプリンティング用の形式。
PDM(プロダクトデータ管理)関連ファイル形式
- .plmxml: SiemensのTeamcenterなどのPDMソフトで使用される製品ライフサイクル管理(PLM)データ形式。
- .jt: 軽量な3Dモデル形式で、CADモデルのビューワーとして使用される。大規模アセンブリデータの可視化に適しています。
2D 図面ファイル形式
- .dwg (AutoCAD Drawing): 2D図面ファイル形式。製造業で図面やレイアウトの設計に広く使用されています。
- .dxf (Drawing Exchange Format): DWGと互換性があり、異なるCADソフト間での図面データ交換に使用される2D/3Dの図面ファイル。
その他の関連ファイル形式
- .pdf (Portable Document Format): 図面や製品仕様書を共有するために使用される。製造現場や調達部門での仕様確認に便利。(3D PDFなど)
- .svg (Scalable Vector Graphics): 2Dベクトル形式で、レーザー加工や水切りなどの製造プロセスで使われることもあります。